
浴室乾燥の電気代、調べたら年4万円くらいかかってた!ドラム式なら1万円で済むんだ。それでも買わなかったよ。
この記事でわかること
- 電気代だけを比べると、ドラム式のほうが年3万円ほど安いこと
- それでも我が家がドラム式を買わなかった理由(メーカー公式の「乾燥できないもの」リスト)
- 浴室乾燥がある家では、ドラム式が「置き換え」にならず二重投資になる仕組み
- どんな家ならドラム式を買う価値があるのか、条件別の判断表
洗濯機を買い替えるとき、ドラム式にするかどうかで一度は迷いますよね。乾燥まで全部やってくれるなら、干す手間がまるごと消えるわけですから。
我が家は2人暮らしで、洗濯はほぼ毎日。浴室乾燥もほぼ毎日回しています。条件だけ見ればドラム式が刺さりそうな家です。
それでも縦型のままにしました。電気代で負けたからではなく、「置き換えにならない」と分かったからです。この記事では、その判断に至るまでに調べた数字とメーカーの公式情報をそのまま書きます。
結論:浴室乾燥がある家では、ドラム式は「置き換え」にならない
先に結論を書きます。ドラム式を導入しても、浴室乾燥は止められません。
理由はシンプルで、浴室乾燥は何でも干せるのに対して、ドラム式の乾燥機能は干せるものを選ぶからです。ウールもおしゃれ着も布団も、ドラム式の乾燥には入れられません。
つまりドラム式を買っても、乾燥できない衣類のために浴室乾燥を回し続けることになります。光熱費は減りますが、ゼロにはなりません。そこに20万円前後の初期投資が上乗せされる——これが我が家の結論でした。

電気代だけ比べると、ドラム式のほうが年3万円ほど安い
まず不利な事実から書きます。ランニングコストだけを見ると、ドラム式の圧勝です。
浴室乾燥機の電気代は、東京ガスの公式サイトに具体的な数字が出ています。消費電力1.2kWhで、電力量料金29.7円/kWhの場合、1時間あたり35.64円。洗濯物5kgを乾かすのに標準で4時間かかるとされています。
| 乾燥の方法 | 1回あたり | 年間(毎日) |
|---|---|---|
| 浴室乾燥(3時間で乾く場合) | 約107円 | 約39,000円 |
| 浴室乾燥(4時間・公式の標準) | 約143円 | 約52,000円 |
| ドラム式(ヒートポンプ式) | 約20〜30円 | 約7,300〜11,000円 |
| ドラム式(ヒーター式) | 約60円 | 約22,000円 |
| 差額(浴室乾燥3時間 − ドラム式ヒートポンプ) | 約80円 | 約28,000〜31,000円 |
浴室乾燥の単価は東京ガス「浴室乾燥機の電気代ってどれくらい?」(1.2kWh×29.7円/kWh=35.64円/時間、2025年8月時点)。ドラム式の乾燥1回あたりの電気代は各社の公表値をもとにした一般的な目安です。※年間は30日/月で計算した解説用の概算です
年間で3万円前後の差です。数字だけ見れば「さっさとドラム式にしろ」という話になります。実際、僕もここまで計算した時点では買う気になっていました。

浴室乾燥って思ったより電気を食うんだ。毎日回している家なら、年4万円くらいの計算になるよ。
買わなかった理由:ドラム式で乾燥できないものが想像より多い
ここで手が止まりました。「今、浴室乾燥に干しているものは、全部ドラム式に入れられるのか?」と考えたからです。
メーカーの公式サイトを見ると、乾燥できないものがはっきり書かれています。日立の公式Q&Aから引用します。
洗濯乾燥機で「乾燥できない」とされているもの
- タンブル乾燥禁止・つり干しがよい表示のある衣類
- ウール衣類、タイツ
- レース・刺しゅう・飾りや付属品のある製品
- アイロン仕上げ禁止/低温アイロン仕上げ表示のあるもの
- のり付けしたもの、油が付着したもの
さらに「洗濯すらできない」とされているもの
- 皮革製品、ネクタイ・スーツ・コート
- 絹、レーヨン、キュプラおよびその混紡品
- ふとん、枕、クッション、座布団
- カーペット、玄関マット、ラグマット、防水性製品
改めて並べると、けっこうな範囲です。冬物のウールはほぼ全滅、おしゃれ着も「つり干しがよい」表示のものが多く、布団や毛布は最初から対象外。タイツもダメです。
一方で浴室乾燥は、ハンガーにかけて吊るすだけなので衣類を選びません。ウールもスーツも布団カバーも、同じように干せます。ここが決定的な差でした。

「タンブル乾燥」は、洗濯物を回しながら熱風で乾かす方式のこと。ドラム式の乾燥がこれだよ。衣類のタグに禁止マークが付いてること、意外と多い!
我が家の条件で計算し直すと、回収に7年かかる
「浴室乾燥がゼロになる」前提が崩れたので、計算をやり直しました。
仮に洗濯物の7割をドラム式の乾燥に回せて、残り3割は今までどおり浴室乾燥を使うとします。すると光熱費はこうなります。
| 項目 | 年間コスト |
|---|---|
| 今:浴室乾燥のみ(3時間×毎日) | 約39,000円 |
| 導入後:ドラム式7割+浴室乾燥3割 | 約17,000円 |
| 年間の削減額 | 約22,000円 |
| 本体の差額(縦型5〜10万円 → ドラム式20万円〜) | 約100,000〜150,000円 |
| 元が取れるまでの年数 | 約4.5〜7年 |
※「7割」は我が家の洗濯物の内訳から置いた仮定です。ウールやおしゃれ着が多い家ではこの比率が下がり、回収年数はさらに延びます。計算例は解説用です
洗濯機の寿命はおおむね10年と言われます。7年で回収できるなら一応プラスではあります。ただしその7年間、毎回の乾燥フィルター掃除が発生し、綿の縮みやシワのリスクも引き受けることになります。
「7年かけてようやくトントン、しかも手間は増える」——ここまで出て、我が家は見送りを決めました。浴室乾燥という設備が既にある家では、ドラム式の乾燥機能は節約ではなく時短の上乗せだという整理です。
逆に、買ったほうがいい家もあります
浴室乾燥が付いていない家なら話は別です。部屋干しの生乾き臭やスペースの問題が一気に片づくので、ドラム式の価値がまるごと乗ってきます。「乾燥設備をこれから持つ」のか「もう持っている」のかで、答えが逆になると考えてください。
「買ってよかった派」と「いらなかった派」、それぞれの言い分
自分の判断だけだと偏るので、世間の声も集めて整理しました。繰り返し出てくる意見をこちらで要約したものです。
並べてみると、両者は同じことの裏表だと分かります。いらなかった派の不満は「乾燥できる範囲が思ったより狭い」に集約され、買ってよかった派の満足は「干す工程が消えた」に集約されます。
つまり判断軸は「今、干す作業にどれだけ時間と気力を奪われているか」の一点です。浴室乾燥のスイッチを押すだけで済んでいる家なら、奪われている時間はもともと多くありません。
ちなみに我が家は、同じ時短家電でも食洗機は買っています。こちらは手洗いという工程がまるごと消えるので、迷わず元が取れました。同じ「時短家電」でも判断が割れる話は、こちらの記事に書いています。

買う前によくある疑問
Q. 浴室乾燥とドラム式、どっちが電気代は安いですか?
A. ドラム式(ヒートポンプ式)のほうが安いです。1回あたり約20〜30円で、浴室乾燥の約107〜143円と比べると3分の1以下です。ただし乾かせるものが違うので、単純な置き換えにはなりません。
Q. ドラム式にすれば浴室乾燥は使わなくなりますか?
A. なくなりません。ウール・タイツ・おしゃれ着・布団カバーなどは乾燥機に入れられないため、それらを干す先として浴室乾燥は残ります。減るのは稼働回数であって、設備を手放せるわけではありません。
Q. ヒーター式とヒートポンプ式、どちらを選べばいいですか?
A. 毎日乾燥を使うならヒートポンプ式です。1回あたりの電気代が約20〜30円と、ヒーター式の約60円に対して半分以下になります。本体は高くなりますが、毎日使う前提なら差は数年で埋まります。逆に乾燥をたまにしか使わないなら、ヒーター式でも十分です。
Q. 買う前に確認しておくべきことはありますか?
A. 防水パンのサイズと搬入経路です。ドラム式は縦型より一回り大きく、設置できずに返品になるケースがあります。あわせて洗濯容量と乾燥容量が違う点も確認してください。洗濯11kgでも乾燥は6kgというモデルが一般的で、まとめ洗いすると乾燥だけ2回に分ける必要が出てきます。
まとめ|浴室乾燥があるならドラム式は二重投資になる
- 電気代だけならドラム式が有利。浴室乾燥の年約39,000円に対し、ヒートポンプ式なら年約7,300〜11,000円
- ただしウール・タイツ・おしゃれ着・布団類は乾燥機に入れられず、浴室乾燥は残り続ける
- 我が家の条件(2人暮らし・毎日洗濯・浴室乾燥あり)だと、本体差額の回収に約4.5〜7年かかる
- 浴室乾燥が「ない」家なら答えは逆。乾燥設備を新しく持つことになるので価値がまるごと乗る
- 判断軸は「今、干す作業にどれだけ時間を奪われているか」の一点

迷っているなら、今まさに浴室乾燥にかかっている洗濯物を見てみてほしいんだ。あれが全部ドラム式に入るかどうか。それだけで答えが出るよ。
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