
mineoは遅いと言われるのに、平均速度を調べると格安SIMの上位に出てくるんだ。この食い違いがずっと気になってた
この記事でわかること
- mineoの平均速度は格安SIM 17社中3位で、数字だけ見れば遅くないこと
- それでも「遅い」と感じるのは、昼と夕方だけ速度が5分の1近くまで落ちるから
- 体感を決めているのは下り速度ではなく「待ち時間」=Pingだということ
- mineoが向いている人と、やめたほうがいい人の分かれ目
格安SIMを調べていると、mineoの評価がきれいに割れています。「安くて満足」という声と「遅すぎて解約した」という声が、同じサービスの話とは思えないくらい食い違う。
僕自身はmineoを使っていて、遅さに耐えられずにやめました。Y!mobileから乗り換えたのですが、どの時間に使ってもワンテンポ待たされる感覚があって、結局ahamoに移っています。
ただ、この記事を書くために実測データを調べ直したら、mineoの平均下り速度は格安SIM 17社中3位でした。自分の体感と数字が真逆だったんです。
その理由を時間帯別のデータまで分解したら、はっきりしました。この記事では「mineoは遅いのか」という問いに、平均値ではなく自分が実際にスマホを使う時間帯の数字で答えを出します。読み終わる頃には、mineoを選ぶべきかどうかを自分の生活時間で判断できるようになります。
mineoをやめた理由は「遅い」より「もたつく」だった
先に結論を書きます。mineoの問題は速度そのものではなく、反応が返ってくるまでの待ち時間でした。
動画が止まって困った記憶はありません。困ったのは、ニュースサイトのリンクをタップしてから画面が切り替わるまでの間です。1回あたりコンマ数秒の話なのですが、1日に何十回もあると確実にストレスになります。
僕が使っていたのは2〜4年前で、契約していた回線の種類までは覚えていません。ただ、直前まで使っていたY!mobileと比べてどの時間帯に使ってもワンテンポ遅いという印象だけは、はっきり残っています。
当時は「格安SIMだからこんなものか」と思って納得していました。今回データを見て、その体感には根拠があったとわかりました。
平均速度で見るとmineoは格安SIMの上位グループにいる
まず、mineoを擁護する側のデータから出します。実測値を投稿ベースで集めている「みんなのネット回線速度」によると、mineoの平均下り速度は110.62Mbps。格安SIM 17社の中で3位です。
先に、この記事に出てくる2つの数字を説明します
- 下り速度(Mbps)——1秒間にどれだけデータを受け取れるかを表します。数字が大きいほど速いです。動画の画質やアプリの読み込みの快適さに効きます。
- Ping(ピン)——リンクをタップしてから、相手のサーバーが返事を返してくるまでの往復にかかる時間です。単位のmsはミリ秒で、1msは1,000分の1秒。こちらは数字が小さいほど反応が速いです。ページが表示されるまでの「待たされる感じ」に効きます。
格安SIMの比較記事は、ほとんどが下り速度しか載せていません。ただ、この記事の結論に効いてくるのはPingのほうです。
| 順位 | サービス | 平均下り速度 | 平均Ping |
|---|---|---|---|
| 1位 | UQ mobile | 154.19Mbps | 37.96ms |
| 2位 | Y!mobile | 129.07Mbps | 40.36ms |
| 3位 | mineo | 110.62Mbps | 59.6ms |
| — | 日本通信SIM | 80.46Mbps | 54.6ms |
| — | IIJmio | 60.61Mbps | 61.33ms |
出典:みんなのネット回線速度「格安SIMの通信速度ランキング」(直近3か月の実測投稿の平均値・2026年8月時点)
110Mbpsあれば、YouTubeの高画質再生でもオンライン会議でも余裕です。この表だけを見せられたら、「mineoは遅い」という評判のほうが言いがかりに見えます。
実際、mineoを紹介している記事の多くはこの平均値を根拠に「速度は十分」と書いています。嘘ではありません。ただ、この数字には見落としがあります。
時間帯で分解すると、評価がひっくり返る
同じデータを時間帯別に見ると、話がまったく変わります。僕が直前まで使っていたY!mobileと並べたのが次の表です。
| 時間帯 | mineo | Y!mobile | 差 |
|---|---|---|---|
| 朝(5〜9時) | 162.91Mbps | 97.19Mbps | mineoが速い |
| 昼(12〜13時) | 26.81Mbps | 102.6Mbps | Y!mobileが3.8倍 |
| 夕方(16〜19時) | 34.78Mbps | 179.39Mbps | Y!mobileが5.2倍 |
| 夜(20〜23時) | 89.71Mbps | 117.91Mbps | Y!mobileが1.3倍 |
| 深夜(0〜5時) | 180.2Mbps | 177.9Mbps | ほぼ同じ |
出典:みんなのネット回線速度「mineoの速度測定結果」/「Y!mobileの速度測定結果」(直近3か月の実測投稿の平均値・2026年8月時点)
mineoがY!mobileに勝っているのは、朝5〜9時と深夜0〜5時だけです。働いている人が一番スマホを触らない時間帯だけ勝っている、という結果になりました。
そして昼は26.81Mbps。朝の162.91Mbpsと比べるとおよそ6分の1まで落ちています。平均110Mbpsという数字は、この朝と深夜の速さに引き上げられた結果でした。
平均速度は「使わない時間」も含めて計算されている
格安SIMの平均速度は、24時間分の測定結果をならした数字です。深夜の空いている時間も同じ重みで入っています。自分が昼休みにしかスマホを使わないなら、見るべきなのは平均値ではなく昼の数字です。
Y!mobileが昼でも102.6Mbpsを保っているのは、ソフトバンクのサブブランド(大手キャリアが自社で運営する格安ブランド)で、自社回線をそのまま使えるからです。mineoのようなMVNO(大手キャリアから回線の一部を借りて運営する事業者)は、借りている帯域を利用者全員で分け合うため、混む時間に落ち込みます。

僕がやめた決め手は昼休みなんだ。ニュースを開くたびにもたついて、それが毎日続くのがきつかった
体感を決めていたのは下り速度ではなくPingだった
ここまでは下り速度の話でした。でも僕の「どの時間帯でも遅い」という体感を説明できるのは、もうひとつの数字のほうです。

下り速度が出ているのに「もっさりする」ときは、だいたいPingが原因なんだ。僕がmineoで感じてたのは、まさにこれ
下り速度が「一度に運べる荷物の量」なら、Pingは「注文してから届き始めるまでの時間」です。動画は最初に少し待てばあとは流れ続けるので、下り速度が効きます。一方、リンクをタップしてページが表示されるまでの体感はPingで決まります。
| 時間帯 | mineo | Y!mobile | ahamo |
|---|---|---|---|
| 朝 | 53.0ms | 39.24ms | 44.37ms |
| 昼 | 94.59ms | 40.28ms | 52.52ms |
| 夕方 | 79.66ms | 40.97ms | 47.74ms |
| 夜 | 49.5ms | 35.84ms | 44.39ms |
| 平均 | 59.6ms | 40.36ms | 45.87ms |
出典:みんなのネット回線速度(mineo・Y!mobile・ahamoの各ページ/直近3か月の実測投稿の平均値・2026年8月時点)
注目してほしいのは平均のPingです。mineoは59.6ms、Y!mobileは40.36ms。下り速度と違って、Pingは朝も夜もmineoのほうが大きい——つまり全時間帯でワンテンポ遅れます。
僕が「どの時間に使っても遅い」と感じた正体はこれでした。下り速度は朝なら勝っているのに体感が悪かったのは、反応の速さがずっと負けていたからです。
Pingの差は「秒」ではなく「回数」で効いてくる
1回あたりの差は0.05秒程度です。ただしWebページ1枚を開くのに、通信は数十回発生します。この往復が積み重なると、表示完了までの差は体感できる長さになります。1日に何十回もページを開く人ほど、この差を強く感じます。
mineoが向いている人・やめたほうがいい人
ここまでの数字をふまえると、mineoは「誰にとっても遅い」わけではありません。使う時間帯で評価が変わるサービスです。世間の意見が真っ二つに割れているのも、これで説明がつきます。

乗り換える前に、自分が普段どの時間にスマホを使っているか思い出してみて。昼に使わないならmineoは十分な選択肢!
僕は昼休みと通勤時間がスマホの中心だったので、はっきり「やめたほうがいい人」でした。乗り換え先に選んだのがahamoです。表のとおり昼のPingは52.52msで、mineoの94.59msから半分近くまで下がりました。
ahamoに移ってからは毎月30GBを使い切る生活を2年続けています。速度制限がかかったあとの1Mbpsで何ができるかまで検証した記録が、こちらの記事です。

mineoをやめる前によくある疑問
Q. 回線をドコモ・au・ソフトバンクで選べば速くなりますか?
多少は変わりますが、谷はなくなりません。mineoの回線別の平均下り速度はau 118.82Mbps、ドコモ 118.44Mbps、ソフトバンク 80.77Mbpsです。ソフトバンク回線は明確に低いので避けたほうが無難ですが、auとドコモを選んでも「昼に落ちる」構造そのものは変わりません。借りている帯域を分け合う仕組みが原因だからです。
Q. パケット放題 Plusを付ければ解決しますか?
解決しません。パケット放題 Plusは通信量を気にせず使えるようにするオプションで、混雑時の速度低下を防ぐものではありません。「データを使い切って遅い」のと「昼だから遅い」のは別の問題です。自分の不満がどちらなのかを切り分けてから判断してください。
Q. 平均速度が3位なら、他の格安SIMに移っても同じですか?
MVNO同士で移るなら、あまり変わらない可能性が高いです。昼の落ち込みはMVNO共通の構造だからです。谷を避けたいなら、UQ mobileやY!mobileのようなキャリアのサブブランドか、ahamoのようなキャリア直営の格安プランに移る必要があります。
Q. 今のmineoは昔より速くなっていますか?
平均値で見れば健闘しています。この記事で使っているのは2026年8月時点の直近3か月データで、17社中3位です。ただし昼26.81Mbps・Ping 94.59msという谷は今も残っています。僕が使っていた2〜4年前と比べて、数字の傾向そのものは変わっていません。
まとめ|mineoが遅いのは昼と夕方、原因はPing
- mineoの平均下り速度は110.62Mbpsで格安SIM 17社中3位。数字だけなら遅くない
- ただし昼は26.81Mbpsまで落ちる。朝の162.91Mbpsのおよそ6分の1で、平均値はこの朝と深夜に引き上げられている
- Y!mobileに勝っているのは朝5〜9時と深夜0〜5時だけ。働いている人がスマホを使わない時間帯だけ速い
- 体感を決めているのはPing。mineoは平均59.6msで、全時間帯でサブブランドに負けている
- 昼と夕方に使わない人なら十分に選べる。使う人はサブブランドかキャリア直営プランへ

格安SIMは平均速度じゃなくて、自分が使う時間帯の数字で選ぶといいよ。それだけで失敗はかなり減るんだ
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