
SNSを見ると乾太くんの絶賛ばかり流れてくるよね。でもうちは新築3年、乾太くんなしで一度も困ってないんだ。
この記事でわかること
- 浴室乾燥がある家に乾太くんが「いらない」と言える理由
- リンナイ公式データで見る乾太くんの実力(1回96円・約1時間)
- 乾太くん・浴室乾燥・外干しの費用と手間の比較表
- 逆に「乾太くんを入れるべき家」の条件
注文住宅の設備選びやSNSで、「乾太くんは人生変わる」「付けないと後悔する」という声を見て、うちも必要なのかな?とモヤモヤしていませんか。
僕は3年前に新築を建てた40代の会社員です。ガス併用の家なので乾太くんを付けようと思えば付けられました。でも実は、検討すらしませんでした。そして3年暮らした今も、入れておけばよかったと思ったことは一度もありません。
この記事では、乾太くんの実力をリンナイ公式のデータで認めたうえで、それでも「浴室乾燥がある家にはいらない」と言える理由を、費用の数字と3年の実体験で説明します。
結論:浴室乾燥で足りている家に乾太くんはいらない
先に結論です。浴室乾燥機が付いている家で、いまの洗濯が回っているなら、乾太くんを急いで入れる必要はありません。
理由はシンプルで、乾太くんが解決してくれる「洗濯物を乾かす」という仕事は、浴室乾燥機がすでに片付けているからです。同じ仕事をする設備に約19万〜26万円を追加で払うのは、二重投資になります。
ただし、乾太くんがダメな設備という意味ではありません。むしろ性能は本物です。だからこそ「性能がいいか」ではなく「うちの家に足りていない仕事があるか」で判断するのがこの記事の軸です。
ガス併用なのに「検討すらしなかった」我が家の話

我が家は都市ガス併用の新築です。乾太くんを付ける条件は揃っていました。それでも検討しなかったのは、間取りを決めた時点で浴室乾燥機が標準で付いていて、「乾かす手段はもうある」と分かっていたからです。
実際の3年間の洗濯はこうです。普段は浴室乾燥がメイン。夜に洗濯機を回して浴室に干し、乾燥のスイッチを入れて寝れば、朝には乾いています。天気も花粉も関係ありません。

「干す手間」は残るけど、二人暮らしの洗濯量なら10分くらい。ここを高いと感じるかが分かれ目だよ。
この判断は、ドラム式洗濯乾燥機を買わなかった理由とまったく同じです。乾燥のニーズがすでに満たされている家では、乾燥機能への追加投資は回収できない。詳しくはこちらの記事に書いています。
▼同じ「浴室乾燥がある家」軸で、ドラム式を買わなかった話

乾太くんの実力は本物:リンナイ公式データで確認
批判ありきで書きたくないので、まず公式データで実力を確認します。リンナイの公表値によると、乾太くんの乾燥は速くて安いです。
| 容量 | 乾燥時間(標準コース) | 1回のコスト |
|---|---|---|
| 5kg(RDT-54S) | 約52分 | — |
| 6kg(RDT-63) | 約60分 | 約96円(ガス85円+電気11円) |
| 9kg(RDT-93) | 約90分 | 約149円(ガス133円+電気16円) |
出典:リンナイ「ガス衣類乾燥機 乾太くん」公式ページ。LPガス5.9円/MJ・電気31円/kWhでの試算値。都市ガスは条件により変動します。
約1時間で乾いて1回100円前後。だから「干す・取り込む」という作業そのものを毎日の生活から消せる。これが乾太くんの価値で、絶賛されるのも納得です。
つまり乾太くんが売っているのは「乾き」ではなく「干す時間」です。ここを踏まえたうえで、それでも僕が入れない理由に進みます。
それでも入れない3つの理由
理由1:初期費用が約19万〜26万円かかる
ガス会社の公表価格では、乾太くんの新規設置は本体+工事で概算約19万〜26万円(ガス配管工事を除く)です。1回のコストが安くても、入口でこの金額がかかります。
浴室乾燥で足りている我が家がこれを払うと、回収する対象は「干す10分」だけ。時短家電は好きですが、この投資は時給換算が合いませんでした。
理由2:設置場所と排湿管の制約がある
乾太くんは温風で乾かした後の湿気を屋外に出すため、壁に穴を開けて排湿管を通す工事が基本です。洗面所に本体と専用台を置くスペースも必要で、賃貸や間取りによってはそもそも置けません。後付けの場合は、ここが最初のチェックポイントになります。
理由3:浴室乾燥と仕事がかぶる(二重投資になる)
最大の理由がこれです。我が家の浴室乾燥は「干す10分」こそ残るものの、乾かす仕事は完了させています。設備投資は「できないことをできるようにする」ときに払うもので、「すでにできることを少し楽にする」ために20万円前後を払うと、幸福度の割に家計だけが削れます。
| 乾太くん(6kg) | 浴室乾燥機 | 外干し | |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 約19万〜26万円 | 0円(既設なら) | 物干し用品のみ |
| 1回のコスト | 約96円 | 約116円※ | 0円 |
| 乾燥時間 | 約1時間 | 約3時間〜 | 天気次第 |
| 干す手間 | なし(入れるだけ) | あり(約10分) | あり+取り込み |
| 天気・花粉 | 影響なし | 影響なし | 影響大 |
初期費用の出典:東京ガス横浜中央エネルギー「乾太くんのガス代はいくら?」(ガス配管工事を除く概算)。※浴室乾燥は消費電力1.25kWの機種を3時間・電気31円/kWhで計算した解説用の試算です(機種・時間で変わります)。
1回のコスト差では回収できません
乾太くんと浴室乾燥の1回あたりのコスト差は約20円。毎日使っても年間約7,300円で、初期費用20万円前後の回収には25年以上かかります。買う理由は「電気代の節約」ではなく「干す時間の解消」に置くのが正解です。
世間の声に見る「いる家・いらない家」の分かれ目
僕の結論だけだと偏るので、知恵袋・SNS・個人ブログで見かける両方の声を要約して並べます。
😊 いる派の声
- タオルの仕上がりがふわふわで戻れない
- 干す・取り込むがゼロになり1日30分浮いた
- 梅雨・花粉・共働き子育ての洗濯量には救世主
- 浴室乾燥より速くて、お風呂を使う時間と競合しない
😔 いらない派の声
- 本体+工事の20万円前後がやっぱり高い
- 設置スペースと排湿管の制約で置けなかった
- 浴室乾燥・ドラム式と役割がかぶる
- 縮みが怖い服は結局干すので全自動にはならない
見ての通り、いる派の声は「干す時間が消えた」に集中しています。不満の反対語は「高い」ではなく「かぶる」。つまり評価は家の設備状況で決まっています。
では、どんな家なら乾太くんは投資に値するのか。浴室乾燥がある家にはいらない、が僕の結論ですが、次の条件に当てはまるなら話は別です。
乾太くんが「いる家」の条件
- 浴室乾燥機がない(乾かす手段そのものが足りていない)
- 洗濯が1日2回以上(子育て・部活など。浴室乾燥の3時間では回らない)
- お風呂の時間と乾燥の時間がぶつかる(浴室乾燥は入浴中に使えない)
- 花粉症・梅雨の部屋干し臭に悩んでいて、外干しがメインの家

洗濯量が多い家で浴室乾燥が「詰まって」いるなら話は別。そこは正直に認めるよ。うちは二人暮らしだから余裕があるだけなんだ。
乾太くんを検討する前によくある疑問
Q1. オール電化の家でも付けられる?
ガス契約と配管工事が別途必要になるため、ハードルは高めです。オール電化ならヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機や電気式衣類乾燥機を比較したほうが現実的です。
Q2. 浴室乾燥とどっちが安い?
1回あたりは乾太くん約96円・浴室乾燥約116円(試算)でほぼ互角です。差がつくのはランニングではなく初期費用。だから「どっちが安いか」より「干す手間を消したいか」で決めるのが正解です。
Q3. 服は縮まない?
綿100%やウールは縮みやすく、乾太くんユーザーもデリケート衣類は干して分けています。どの乾かし方でも「干す衣類」は一部残る前提でいると、導入後のガッカリを防げます。
Q4. 後付けで失敗しないためのチェックは?
順番は①設置スペース(洗面所に本体+専用台が置けるか)②排湿管の経路(外壁まで穴を開けられるか)③ガス栓の位置④毎日使うか。週1〜2回しか回らない見込みなら、初期費用の回収はまず無理です。
まとめ|乾太くんは浴室乾燥で足りる家にはいらない
- 乾太くんの実力は本物(6kgが約1時間・1回約96円=リンナイ公式)。売っているのは「干す時間」
- ただし新規設置は概算約19万〜26万円。浴室乾燥で洗濯が回っている家には二重投資
- 1回のコスト差(約20円)では初期費用は回収できない。電気代目的で買わない
- 浴室乾燥がない・洗濯1日2回以上・入浴と乾燥が競合する家なら、入れる価値あり

設備は「性能で選ぶ」より「足りない仕事があるかで選ぶ」。うちはドラム式も乾太くんも見送ったけど、浮いた20万円は投資に回せたからね。
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