
光回線の「2年縛り」って、聞くだけで身構えるよね。僕も新築に引っ越すとき、縛りが嫌で回線を2つ候補から外した。でも調べてみたら、いま損する場所は解約金じゃなかったんだ。
この記事でわかること
- 2022年7月以降の光回線の解約金は、月額1か月分が上限になったこと(各社の実額つき)
- 解約金より痛い「工事費の残債」と「更新月」の仕組み
- 縛りあり・縛りなしプラン・もともと縛りのない回線を、3年と1年で比べた総額
- 縛りなしを3年選び続けた僕の理由と、2年縛りでいい人の条件
「2年縛りの光回線に入ると、途中でやめたときに何万円も取られる」。そんな印象で、契約書を前に手が止まっていませんか。僕もそうでした。
僕の場合は年収300万円台・40代夫婦・新築3〜4年目・滋賀・車1台の暮らしです。3年前の引っ越しで光回線を選ぶとき、縛りが理由で候補を2つ外し、縛りのない回線にしました。この記事では、その判断がいまの制度でも正しかったのかを、各社の公式の数字で確かめます。読み終わる頃には、自分の契約で損する場所がどこかが分かります。
先に結論です。2022年7月以降に契約した光回線なら、2年縛りの解約金は月額1か月分が上限です。ドコモ光で5,500円、ソフトバンク光で5,720円。何万円も取られる時代は終わっています。損するのは別の3か所です。①2022年6月以前の古い契約を放置している ②工事費の残債が残っている ③大手の「契約期間なしプラン」を縛り回避のつもりで選ぶ。この3つを避ければ、2年縛りはそこまで怖いものではありません。
公式サイトへ移動します(最低利用期間なし・解約金0円・僕が3年使っている回線)
光回線の解約金はいくら?2022年7月から「月額1か月分」が上限
2022年7月1日に電気通信事業法の消費者保護ルールが変わり、期間拘束のある契約の解約金は「基本料金1か月分相当」までになりました。割引前の基本料金が基準です。同時に、解約時の手数料と解約工事費も撤廃されています。
| 回線 | 契約期間 | 解約金(戸建て/マンション) | 2022年6月以前の契約 |
|---|---|---|---|
| ドコモ光 | 2年定期契約 | 5,500円/4,180円 | 14,300円/8,800円 |
| ソフトバンク光 | 2年自動更新 | 5,720円/4,180円 | 10,450円/4,180円(5年は16,500円) |
| ahamo光(1ギガ) | 2年定期契約 | 4,950円/3,630円 | — |
| @スマート光 | 最低利用期間なし | 0円 | 0円 |
出典:NTTドコモ「ドコモ光 料金」/ソフトバンク「電気通信事業法改正にともなう各種改定」/NTTドコモ「ahamo光」/@スマート光「ご利用料金」。いずれも契約満了月の当月・翌月・翌々月は解約金がかかりません
表の右端を見てください。同じドコモ光でも、契約した日が2022年6月以前なら解約金は14,300円のままです。新しい契約の2.6倍です。「2年縛りは高い」という記憶は、この古い数字から来ています。

「基本料金1か月分」っていうのは、キャンペーンで割り引かれる前の金額のことね。月3,000円で使えていても、解約金は定価の5,500円で計算されるから、そこだけ気をつけて。
解約金より痛い2つ|工事費の残債と更新月のズレ
解約金が1か月分になった代わりに、目立たなくなった費用が2つあります。工事費の残債と、更新月を逃したときの追加の2年です。
工事費の残債は「契約期間の残り分」だけ請求される
残債とは、分割で払っている工事費のうち、まだ払っていない分のことです。光回線の工事費は2万〜5万円で、24回や36回の分割にしている回線がほとんどです。「工事費実質無料」は、この分割分と同じ額を毎月割り引く仕組みです。途中でやめると割引が止まり、残りをまとめて請求されます。
ここにも2022年7月の改正で上限ができました。請求できる上限=工事費 ×(契約期間 − 使った月数)÷ 契約期間です。ソフトバンク光の公式の計算例を、月数を変えて並べます。
| やめた時期 | 計算 | 残債の上限 | 解約金と合計(戸建て) |
|---|---|---|---|
| 6か月目 | 47,520円 × 18 ÷ 24 | 35,640円 | 41,360円 |
| 15か月目(公式の例) | 47,520円 × 9 ÷ 24 | 17,820円 | 23,540円 |
| 23か月目 | 47,520円 × 1 ÷ 24 | 1,980円 | 7,700円 |
| 25〜26か月目(更新月) | 契約期間を満了 | 0円 | 0円 |
出典:ソフトバンク「電気通信事業法改正にともなう各種改定について」の計算式と15か月の例をもとに、他の月数は同じ式で計算。※計算例は解説用。解約金は2年自動更新・戸建て5,720円で計算
半年でやめると4万円を超えます。解約金5,720円の話をしていたはずが、実際に払うのは残債のほうが6倍大きい。これが「解約金は1か月分なのに、やめたら高かった」の正体です。
更新月は3か月しかない。逃すと次は2年後
解約金がかからないのは、契約満了月の当月・翌月・翌々月の3か月だけです。ドコモ光もソフトバンク光もahamo光も同じ書き方です。この3か月を逃すと自動更新で、次に無料でやめられるのは2年後になります。
引っ越しや転勤は、更新月に合わせて来てくれません。僕の周りでも「引っ越しの月が更新月の2か月前で、解約金と残債を両方払った」という話を聞きました。2年に3か月しかない窓に、生活の予定を合わせるのは無理があります。
「工事費実質無料」と「2年縛り」はセットで考える
実質無料の割引は、契約が続く前提で毎月少しずつ返ってくる仕組みです。途中でやめれば割引が止まり、残債が一括になります。特典が大きい回線ほど、やめるときの請求も大きい。申し込み画面の「工事費」と「分割回数」は、月額より先に見てください。
縛りあり・縛りなしプラン・縛りのない回線、3年でいくら違う?
「縛りが嫌なら、縛りなしプランを選べばいい」。これが3つ目の落とし穴です。大手の縛りなしプランは、月額が縛りありより1,000〜1,650円高く設定されています。ahamo光の戸建てで比べると、2年定期契約が4,950円、契約期間なしが6,600円です。
そこで、戸建て1ギガで3つを並べました。①ahamo光の2年定期契約 ②ahamo光の契約期間なし ③もともと縛りのない@スマート光。工事費はどちらも無料か実質無料なので0円で揃え、ahamo光の2年契約には公式申込のdポイント10,000ptを現金相当として引いています。
| プラン | 月額 | 3年使った総額 | 1年でやめた総額 |
|---|---|---|---|
| ahamo光 2年定期契約 | 4,950円 | 168,200円 | 54,350円(解約金込み) |
| ahamo光 契約期間なし | 6,600円 | 237,600円 | 79,200円 |
| @スマート光(縛りなし) | 4,730円 | 170,280円 | 56,760円 |
※計算例は解説用。月額は各社公式(2026年9月時点・税込)。ahamo光2年契約は公式申込のdポイント10,000pt(期間・用途限定)を差し引き、1年でやめた場合は解約金4,950円を加算。@スマート光の開通から6か月の割引と、ahamo光の工事料相当ポイントは含めていません
数字を見ると、意外なことが2つあります。
- 縛りありは、やめなければ一番安い。3年使い切るなら、ahamo光の2年契約は@スマート光より2,080円安い。dポイントの分です
- 縛りなし「プラン」は、1年でやめても縛りありより高い。契約期間なしの79,200円は、解約金を払った2年契約の54,350円を24,850円も上回ります。縛りを避けたつもりで、一番損しています
つまり、縛りを避けたいときに選ぶのは「大手の縛りなしプラン」ではなく、もともと縛りがなくて月額も安い回線です。@スマート光は3年でも1年でも、縛りありのahamo光と2,000円前後しか変わりません。この2,000円が「いつやめてもいい自由」の値段です。

飲食店の店長をしていた頃、回数券やスタンプカードは「次も来てもらう」ための道具で、原資は値引きから出していた。2年縛りも同じで、縛りの対価が特典なんだよね。だから「特典だけもらって縛りは避ける」は、仕組み上できないようになってる。
僕が縛りなしを選んだ理由と、3年たって思うこと
3年前、新築の引っ越しで光回線を選ぶとき、候補から外した回線が2つあります。どちらも2年契約を前提にした割引があり、期間内にやめると解約精算金がかかる回線でした。当時は改正前で、解約金は1万円を超えていました。
外した理由は速度ではなく「やめるときの手間」です。周りで「解約のときにもめた」という話を聞いていたので、縛りがなく解約金0円の@スマート光にしました。引っ越しの数か月前に申し込み、新居の引き渡し日に合わせて開通。夜のWi-Fiで130〜140Mbps出ていて、遅いと感じた場面は3年で一度もありません。
3年たって思うのは、縛りがないと「乗り換えるかどうか」を先送りしなくて済むということです。更新月を待つ必要がないので、安い回線が出れば見積もりを取り、納得できなければそのまま使い続ける。結果として3年間変えていませんが、それは「変えられなかった」のではなく「変えなくてよかった」です。
ただし、僕の判断が全員に当てはまるわけではありません。上の表のとおり、3年使い切る人は縛りありのほうが2,000円ほど安い。マンションで月額が同じ3,630円なら、特典が多い分だけ縛りありが有利です。縛りなしが得なのは「2年以内に動く可能性がある人」と「更新月の管理をしたくない人」に限ります。
@スマート光の速度や評判、気になった点は、3年使ったレビュー記事に実測とあわせて書いています。
2年縛りでいい人・避けたほうがいい人
2年縛りでいい人
- 持ち家で、2年以上引っ越さないと決まっている
- dポイントやキャッシュバックを確実に使い切れる
- 更新月をカレンダーに入れて管理できる
- マンションで、縛りなし回線と月額が同じ
縛りを避けたほうがいい人
- 転勤・引っ越し・実家に戻る可能性がある
- 2022年6月以前の契約がまだ残っている(更新月を確認)
- 特典より「いつでもやめられる」を優先したい
- 工事費の分割回数を見て、残債の額にひるんだ
ahamoユーザーで「ahamo光か、縛りのない回線か」で迷っている人もいるはずです。ahamo光と@スマート光を3年の総額で比べた記事で、戸建てとマンションそれぞれの答えを出しています。
解約前によくある疑問
Q1. 2022年6月以前に契約した回線は、解約金はいくら?
契約当時の額のままです。ドコモ光なら戸建て14,300円・マンション8,800円、ソフトバンク光の2年プランなら戸建て10,450円。ソフトバンク光は契約満了を迎えた後の更新から改定後の額に切り替わると公式に書かれています。自分の契約日はMy docomoやMy SoftBankで確認できます。
Q2. 更新月はどうやって調べる?
各社のマイページに「契約満了月」が出ています。解約金がかからないのは、その月と翌月・翌々月の3か月です。見つけたらスマホのカレンダーに、満了月の1か月前と当月の2回リマインダーを入れておくと逃しません。
Q3. 引っ越しや転勤なら、解約金は免除される?
免除されません。ただし、同じ回線を新居でも使える「移転」の手続きなら解約にはならず、解約金も残債の一括請求もかかりません(移転工事費は別途)。新居が提供エリア外の場合だけ解約になります。引っ越しが決まったら、解約より先に移転できるかを確認してください。
Q4. 工事費の残債は、契約期間が終わっても残る?
上限の式は「工事費 ×(契約期間 − 使った月数)÷ 契約期間」なので、契約期間を満了すれば上限は0円です。分割回数が契約期間より長い場合でも、満了後に一括で請求されることはこの式ではありません。気になる人は、自分の回線の「工事費の分割回数」と「契約期間」が同じかを確認してください。
まとめ|2年縛りの損は解約金でなく残債と更新月
- 2022年7月以降の契約なら、解約金は月額1か月分が上限。ドコモ光5,500円・ソフトバンク光5,720円・ahamo光4,950円
- 本当に痛いのは工事費の残債。半年でやめると上限4万円超。更新月の3か月を逃すと次は2年後
- 大手の「契約期間なしプラン」は月額が高く、1年でやめても縛りありより2万円以上損
- 縛りを避けるなら、もともと縛りがなく月額も安い回線を選ぶ。3年使い切る人は縛りありが2,000円ほど得

いま契約している回線があるなら、まずマイページで「契約日」と「工事費の分割回数」を見てみて。2022年6月以前の契約なら、更新月を待つだけで解約金が1万円近く変わるよ。
公式サイトへ移動します(最低利用期間なし・解約金0円・事務手数料と工事費は無料キャンペーン中)
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