
「コツコツ複利のオルカンと、毎年お金がもらえる高配当株。結局どっちが幸せなの?」——投資を始めると必ずぶつかる永遠のテーマですよね。お金の勉強を6年続けてきた僕も、ずっと考えてきました。
この記事でわかること
- オルカン(全世界株を複利)と高配当株(配当を使う)で、20年後の資産がどう変わるか
- 月10万円を投資し続けたシミュレーション(オルカンは過去20年の実績リターンで試算)
- どちらが自分に向いているか、価値観で選べる判断基準
「効率よく増やすならオルカン(全世界株インデックス)」「今のお金が増えるのは高配当株」。どちらも人気で、ネットでも意見が真っ二つに分かれます。初心者ほど「で、結局どっちが幸せなの?」と迷いますよね。僕も両方やってみて、ようやく自分なりの答えが見えてきました。
先に結論を言います。どちらも正解で、目的が違うだけです。資産を最大限に増やしたいならオルカンの複利、今の暮らしにゆとりが欲しいなら高配当株の配当——これが両方やってたどり着いた答えです。数字で見ると20年で資産には大きな差がつきますが、“幸せ”はそれだけでは決まりません。順番に見ていきましょう。
オルカン(複利)と高配当株(配当を使う)は何が違う?

オルカンは、全世界の株にまとめて投資するインデックスファンド。配当はファンドの中で自動的に再投資され、複利でふくらみます。手元にお金は入りませんが、増やす効率は抜群。使うときは売却して現金化します。
高配当株は、配当利回りの高い銘柄に投資し、配当を受け取って使うスタイル。資産の伸びはゆるやかですが、毎年自動でキャッシュが入ってきます。
オルカンは「増やすことに全集中」、高配当株は「増やしながら今ももらう」。お金の置き場所というより、お金との付き合い方そのものが違うんです。
オルカンの配当はどこへ行った?
オルカンも中身は配当を出す株の集まりです。ただその配当はファンド内で自動再投資される設計なので、分配金は出ない代わりに基準価額(資産額)がぐんぐん伸びます。これが複利の力を最大化する仕組みです。
【シミュレーション】月10万円を20年、2つの道はこう変わる
共通の前提
資産200万円スタート/毎月10万円(年120万円)を追加投資。オルカンは過去20年の平均リターン年約10%(円建て・配当込み)で複利運用、高配当株は株価年5%上昇+配当利回り年3%を毎年受け取って使う、と仮定します。※計算例は解説用です。暴落・為替・税金は考慮していません。
この前提数値、どれくらい現実的?
- オルカン年約10%……過去20年(円建て)の実績平均です。ただし直近の円安が大きく押し上げており、今後も続く保証はありません。円高に振れれば下がります。長期では「年5〜8%」くらいで見ておくと安全です。
- 高配当株の配当3%……高配当株を選べば十分現実的(むしろ控えめ)です。
- 株価+5%……高配当株としてはやや強気な数字です。
いずれも「毎年なめらかに増えた場合」の理論値です。実際は年ごとに大きく上下し、税金(NISAなら非課税)の影響も受けます。
①オルカンを複利で増やす場合
| 経過年数 | 資産額 |
|---|---|
| 5年 | 約1,055万円 |
| 10年 | 約2,431万円 |
| 15年 | 約4,648万円 |
| 20年 | 約8,218万円 |
20年で資産は約8,218万円。配当も自動で再投資される複利の力で、雪だるまは一番大きく育ちます。ただし、増えるのは“数字”であって、実際に使うには売る必要があります。
②高配当株で配当を使う場合
| 経過年数 | 資産額 | 使える配当(年) | 総収入(年収360万+配当) |
|---|---|---|---|
| 1年 | 330万円 | 約6万円 | 約366万円 |
| 5年 | 約918万円 | 約23万円 | 約383万円 |
| 10年 | 約1,835万円 | 約49万円 | 約409万円 |
| 15年 | 約3,005万円 | 約82万円 | 約442万円 |
| 20年 | 約4,499万円 | 約125万円 | 約485万円 |
資産は20年で約4,499万円と、オルカンには見劣りします。でも、その間に受け取って使った配当は累計約1,140万円。総収入(年収+配当)も366万円から485万円へと増えていきます。売らなくても、毎年自動でお金が入って“今”使えるのが高配当株の強みです。
数字の「差」と、数字に出ない「幸せ」
20年後の資産は、オルカン約8,218万円 vs 高配当株約4,499万円。その差は約3,719万円と、複利のパワーは強烈です。数字だけ見ればオルカンの圧勝に見えます。
でも、高配当株は20年で約1,140万円を“今”使えています。旅行や外食、家族との時間に変えられたお金です。オルカンの8,218万円は、売って初めて使える“未来のお金”。高配当株の配当は、毎年手に入る“今のお金”。どちらを重く見るかが、幸せの分かれ道です。
どちらもNISAなら非課税
配当も売却益も、通常は約20%課税されます。ですがNISA口座内なら非課税。とくに配当を受け取って使う高配当株はNISAの恩恵が大きいので、できるだけNISA枠を活用しましょう。
制度の詳細は金融庁「NISA特設ウェブサイト」で確認できます。
結局どっちが幸せ?あなたの価値観で選ぶ
オルカンが向いている人は、当面その資金を使う予定がなく、効率よく資産を最大化したい人。手間をかけず“ほったらかし”で増やしたいタイプです。
高配当株が向いている人は、今の暮らしにゆとりが欲しい人、配当が入る喜びでモチベーションを保ちたい人。お金が働いてくれる実感を“毎年”味わいたいタイプです。
そして僕のいちばんのおすすめは、“いいとこ取り”です。土台(コア)はオルカンで複利、サテライトを高配当株で配当。資産はオルカンで効率よく増やしつつ、高配当株から毎年の楽しみももらう。完璧じゃなくていいんです。お金は増やすだけでなく、使って初めて人生の満足に変わります。
まとめ
- オルカン(複利)と高配当株(配当を使う)はどちらも正解。違いは目的——資産の最大化か、今のキャッシュフローか
- 月10万円×20年で、資産はオルカン約8,218万円 vs 高配当株約4,499万円。ただし高配当株は20年で約1,140万円を“今”使える
- オルカンの資産は売って初めて使える“未来のお金”、配当は毎年入る“今のお金”
- 迷ったら「オルカンで増やしつつ高配当でもらう」ハイブリッドもアリ。NISAを使えばどちらも非課税

僕は“オルカンで土台を作りつつ、高配当株で毎年の楽しみももらう”ハイブリッド派です。配当で通信費がまかなえると、投資が将来のためだけじゃなく“今の楽しみ”にもなって続けられるんですよね。あなたはどっち派ですか?
▼次に読む:高配当株のある暮らしが気になった人へ。僕が高配当株を選んだ理由と「配当金は使う」という考え方を書いています。

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