
住宅ローンの事前審査を出す前の夜、正直ぜんぜん眠れなかったんだよね。昔カードローンを滞納してたし、その後クレジットカードの審査にも落ちてたから。
この記事でわかること
- カードローンの滞納歴があった僕が、住宅ローン審査に通ったときの属性(年収・勤続・頭金・借入額)
- 審査で銀行が見ている属性と、過去の延滞が信用情報に残る期間
- 不安だった僕が借入額を抑えるためにやった3つのこと
- 審査前に500円でできる「信用情報の開示」と、事前審査に落ちたときの影響
「自分の属性で住宅ローンは通るんだろうか」。家を建てようと決めたあと、間取りより金利より、僕はこの一点が不安でした。年収や勤続年数のように数字で分かるものより、過去の滞納がどう見られるかが読めなかったからです。
この記事では、カードローンの滞納歴があった僕がペアローンで住宅ローンに通った実話を、属性を隠さずに書きます。あわせて、あとから調べて分かった「信用情報に延滞が残る期間」「銀行が実際に見ている項目」「審査前にやっておくべきだったこと」をまとめます。同じ不安を抱えている人が、今日やることを決められる記事にしました。
先に結論です。僕はカードローンを滞納していた時期があっても、銀行の住宅ローン審査に通りました。完済してから5〜6年が経っていたこと、勤続10年の正社員で年収が安定していたこと、頭金を用意して借入額を抑えたことが重なった結果だと思っています。
ただし「通った」の裏側で、僕は不安のあまり借入額を抑えました。「返せる額」を計算した結果ではなく、「落ちたくない」が先に立った判断です。その判断が正しかったのかも含めて、順番に書いていきます。
僕の属性を全部さらす|年収500万円・勤続10年・ペアローン2,200万円ずつ
審査に出したときの僕の属性は、次のとおりです。ネットの体験談は「年収◯万円台」とぼかされていることが多いので、できるだけ具体的に書きます。なお年収は当時(転職前)のもので、今の僕は300万円台です。
| 項目 | 僕の場合 | 自己採点 |
|---|---|---|
| 年収 | 500万円(転職前の年収) | ○ 問題なし |
| 雇用形態・勤続 | 正社員・勤続10年 | ○ 一番の強み |
| 借入額 | ペアローンで2,200万円ずつ(夫婦で4,400万円) | ○ 年収の4.4倍 |
| 頭金 | 600万円 | ○ 用意した |
| 期間・借入先 | 35年・銀行の住宅ローン | - |
| 信用情報 | 5〜6年前までカードローンの残債あり。滞納していた時期もある | × ここだけが不安 |
表にすると分かるとおり、信用情報以外は弱点がありません。それでも僕の頭の中は「信用情報」の一点で埋まっていました。数字で見える強みより、見えない弱みのほうが何倍も大きく感じるものです。
何が一番不安だったか|滞納歴と、完済3年後のクレジットカード審査落ち
僕は住宅ローンを組む5〜6年前まで、カードローンの残債を抱えていました。返せない月があって、滞納していた時期もあります。借金を抱えていた頃の話は実家に200万円仕送りした末路にも書きました。
完済したのは、住宅ローンを組む5〜6年前です。それだけ経っていれば大丈夫だろうと思いたかったのですが、完済の3年後くらいにヨドバシカメラのゴールドポイントカード・プラスの審査に落ちたことが、不安に拍車をかけました。「カードでさえ落ちるなら、何千万円も借りる住宅ローンなんて無理では」と考えたわけです。
信用情報に「延滞」が残る期間(CICの場合)
クレジットやローンの契約内容・支払い状況は、信用情報機関CICに「契約期間中および契約終了後5年以内」登録され、期間を過ぎると自動的に消えます。つまり完済から5年が過ぎれば、過去の延滞は審査側から見えなくなるのが原則です。なお、ローンやカードを「申し込んだ」記録(申込情報)は6か月間残ります。

「信用情報」っていうのは、カードやローンの契約と返済の履歴を業界でまとめて記録している台帳のことね。銀行は審査のときに必ずここを照会するよ。
この仕組みをあとから知って、僕は腑に落ちました。カードの審査に落ちたのは完済の3年後で、延滞の記録がまだ残っている時期だったのです。一方、住宅ローンを申し込んだのは完済から5〜6年後で、記録が消えたあとでした。「落ちた事実」ではなく「いつ落ちたか」を見るべきだったのに、当時の僕は時期を分けて考えられませんでした。
銀行が実際に見ている属性|年齢・年収・勤続年数・返済負担率
「属性」という言葉は曖昧なので、銀行が何を見ているかを公的な調査で確認しておきます。国土交通省が毎年行っている調査では、審査項目として「完済時年齢」「健康状態」「借入時年齢」「年収」「勤続年数」を9割以上の金融機関が考慮すると回答しています。
| 審査項目 | 銀行が気にする理由 | 僕の場合 |
|---|---|---|
| 完済時年齢・借入時年齢 | 定年後まで返済が続くと回収リスクが上がる | 35年ローンなので完済時は70代。ここは弱め |
| 健康状態 | 団体信用生命保険に入れないと融資できない | 団信に問題なく加入できた |
| 年収・勤続年数・雇用形態 | 返済の安定性を見る | 正社員・勤続10年・500万円。一番の強み |
| 返済負担率 | 年収に対して年間返済額が重すぎないか | 借入額を抑えたので余裕あり |
| 信用情報 | 過去の延滞・他の借入の有無 | 滞納歴あり(ただし記録は消えていた) |
ここで大事なのは、信用情報は審査項目の1つであって、全てではないということです。僕は「滞納歴=一発アウト」だと思い込んでいましたが、実際には年収・勤続・返済負担率という別の項目で十分に点を取れていました。弱点が1つあっても、他の項目で補える構造になっているのです。
不安だった僕が借入額を抑えるためにやった3つのこと
審査に落ちるのが嫌で、僕は「通りやすい申し込み」に寄せました。やったことは3つです。結果として審査は通りましたが、あとから考えると不安に引っ張られて縮こまりすぎた部分もあります。
①頭金を600万円入れて、借入額そのものを減らした
頭金を多く入れれば借入額が減り、返済負担率が下がります。僕は600万円を入れました。その結果、貯金はすっからかんになりました。本当はもっと手元に残しておきたかったのですが、その分を借入に回すと審査に通らない気がして、増額に踏み切れませんでした。新築は家具・家電・外構で入居後も出費が続きます。頭金は「入れられる全額」ではなく「半年分の生活費を残した残り」で決めるのが安全です。
②ペアローンにして、1人あたりの借入額を2,200万円に抑えた
夫婦それぞれが2,200万円ずつ借りるペアローンにしました。僕1人で4,400万円を借りるより、1人あたりの返済負担率が軽くなり、審査の見え方が良くなるからです。年収500万円に対して2,200万円なら年収の4.4倍で、一般に言われる「年収の5〜7倍」よりかなり控えめです。
ペアローンの良かった点
- 1人あたりの借入額が減り、審査に通りやすくなった
- 夫婦それぞれが住宅ローン控除を使える
- それぞれが団信に入るので、片方に万一のことがあればその分の残債は保険で消える
ペアローンの注意点
- 事務手数料・登記費用が2契約分かかる
- 片方が働けなくなっても、その人の返済義務は残る
- 離婚・売却のときに手続きが複雑になる
③借入額を「返せる額」ではなく「通りそうな額」で決めた
これが一番反省している点です。「審査に落ちたらどうしよう」が先に立って、借入額を通りそうな水準に押さえました。手元に現金を残すために借入を増やす選択肢もあったのに、不安が勝って選べませんでした。結果として借入額が控えめになったのは良かったのですが、順番が逆です。本来は「毎月いくらなら無理なく返せるか」を先に決めて、その額で家の予算を組むべきでした。審査への不安は、家づくりの判断そのものを歪めてしまうのだと身をもって知りました。
やっておけばよかったこと:審査前に信用情報を自分で開示する
信用情報は本人がスマホから500円で開示できます(CICのインターネット開示。マイナンバーカードが必要)。延滞の記録が残っているか、消えているかを申し込む前に自分の目で確認できたのに、僕は怖くて見ませんでした。見ていれば「記録は消えている」と分かり、不安に引っ張られずに借入額を決められたはずです。不安な人ほど先に開示してください。
出典:株式会社シー・アイ・シー「インターネットで開示する」(利用手数料500円・税込。2026年9月時点)
借入額はいくらまでが安全か|返済負担率で決める判断表
「審査に通る額」と「安心して返せる額」は別物です。僕は前者ばかり気にしていましたが、家を建てたあと大事なのは後者でした。目安になるのが返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)です。公的な住宅ローンであるフラット35では、年収400万円以上なら35%以下、400万円未満なら30%以下が基準になっています。
| 返済負担率 | 年間返済額 | 毎月返済額 | 僕の感覚 |
|---|---|---|---|
| 20% | 100万円 | 約83,000円 | 貯金しながら返せる |
| 25% | 125万円 | 約104,000円 | 現実的な上限 |
| 30% | 150万円 | 約125,000円 | 固定資産税・修繕費を足すと苦しい |
| 35%(審査上限の目安) | 175万円 | 約146,000円 | 通っても返せない |
※計算例は解説用。年間返済額=年収×返済負担率、毎月返済額はその12分の1。返済負担率の基準は住宅金融支援機構「【フラット35】ご利用条件」(2026年4月1日現在)より。
審査の上限に近い35%で借りると、年収500万円の人は毎月146,000円を返すことになります。手取りで考えると半分近くです。「審査が通った額」を「借りていい額」と読み替えてはいけません。僕は不安のせいで縮こまりましたが、借入額を抑えたこと自体は今も正解だったと思っています。

ここは本当に注意してほしい。銀行は「返せる上限」まで貸してくれるけど、その額で組むと固定費の見直し以外に打つ手がなくなるんだよね。
住宅ローン審査の前によくある疑問
Q. 滞納歴があると、何年待てば住宅ローンに申し込めますか?
信用情報の登録期間は「契約終了後5年以内」なので、完済から5年を過ぎると記録が消えるのが原則です。ただし複数の信用情報機関があり、期間の数え方も機関ごとに違います。待つより先に、自分の信用情報を開示して「今どう記録されているか」を確認するほうが確実です。
Q. クレジットカードの審査に落ちたら、住宅ローンも落ちますか?
直結はしません。僕はカードの審査に落ちた3年後に住宅ローンに通っています。カードの審査に落ちた時点ではまだ延滞の記録が残っていて、住宅ローンの申し込み時には消えていた、というだけです。「落ちた」より「いつ落ちたか」を見てください。
Q. 事前審査に落ちたら、その記録は残りますか?
「申し込んだ」記録(申込情報)はCICに6か月間残ります。短期間に何行も申し込むと「申込情報だけが並んでいる」状態になり、審査側の印象が悪くなると言われています。不安だからといって一度に何行も出さず、本命を2行程度に絞るのが無難です。
Q. ペアローンと収入合算はどう違いますか?
ペアローンは夫婦それぞれが1本ずつローンを組む形で、契約が2本になります。収入合算は1本のローンに配偶者の収入を足して審査してもらう形です。ペアローンは2人とも住宅ローン控除を使えますが、手数料が2契約分かかります。どちらが得かは借入額と2人の年収差で変わるので、銀行に両方の試算を出してもらうのがおすすめです。
まとめ|住宅ローン審査の属性は「今の自分」で見られる
- カードローンの滞納歴があった僕でも、完済から5〜6年後の住宅ローン審査には通った
- 信用情報の延滞記録は「契約終了後5年以内」で消える。カードの審査に落ちた時期と、住宅ローンを申し込む時期は分けて考える
- 信用情報は審査項目の1つ。年収・勤続・返済負担率で補える構造になっている
- 不安なら、申し込む前に500円で信用情報を開示する。怖くて見なかった僕は、不安に引っ張られて借入額を決めてしまった
- 「審査が通る額」と「返せる額」は別。返済負担率25%前後を目安にする

過去にやらかしていても、今の自分が真面目に働いて返済を続けていれば、ちゃんと見てもらえるよ。不安なら、まず500円で自分の信用情報を見てみて。僕はそれをしなかったせいで、要らない我慢をしたから。
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