新築ワンルームマンション投資に手を出さなかった理由|勧誘の実態

トラブルネタ

「何か副業で稼げないか」「今の生活を変えたい」——そんなことばかり考えていた頃、友人から投資用マンションの話が舞い込んできました。

結論から言うと、僕はその話を断りました。正確には「断れた」というより、断らざるを得ない状況に追い込まれたのが実態です。そして今振り返ると、それが本当に正解でした。

「稼げる話」に惹かれていた頃

以前の記事(お金の失敗シリーズ①)でも書いた通り、当時の僕はかなりお金に困っていました。

実家の家計管理を放置した末路。仕送りの末に減っていなかった借金、絶望の200万返済。
家族の借金を肩代わりして200万の負債を抱えました。情けないけど実話です。同じ思いをしてほしくなくて書きました。

そんなある日、大学時代の友人から突然連絡が来ました。

「今、大手マンション会社で営業やってるんやけど、投資用マンションの話聞いてみん?」

内容は、大阪の御堂筋線沿いにある新築ワンルームマンションを購入し、家賃収入を得るというもの。しかも、

  • 管理は全部外部委託
  • オーナーはほぼ手間なし
  • “不労所得”が得られる

という、当時の僕にはかなり魅力的に聞こえる話でした。

ファミレスで始まった営業トーク

後日、近所のファミレスで営業担当と会うことに。友人本人は来ず、待っていたのは営業マン2人組でした。席に着くと、すぐに説明がスタートしました。

  • 将来の年金対策になる
  • 節税効果がある
  • 家賃収入でローン返済できる
  • 資産形成になる

今思えば典型的な営業トークですが、当時は知識がなく、普通に「すごいかも」と思っていました。ただ、僕には大きな問題がありました。

当時の僕は借金まみれだった

その頃の僕は、消費者金融やクレジットカードのキャッシングを限界近くまで利用していました。当然、

「こんな状態でローンなんて通るわけない」

と思い、そのことを営業担当にも正直に話しました。すると、明らかに営業マンのテンションが下がったのを覚えています。その日は「一旦持ち帰って検討します」という形で終了しました。

後日、友人から来た”ヤバすぎる提案”

数日後、その友人から電話がありました。僕が「やっぱ借金多すぎて無理っぽいわ」と言うと、友人はこう言いました。

「車屋に知り合いおるから、カーローン組んで、その金をマンション購入に回せるようにしたるで」

……その瞬間、「いや、これ絶対アカンやつやろ」と思いました。

調べてわかった「完全にアウトな行為」

気になって調べてみると、ローン申込時の資金使途偽装・虚偽申告・書類偽造などに該当する可能性があり、普通に犯罪行為です。場合によっては詐欺罪などに問われるケースもあります。

当然ですが、そんな話に乗るわけにはいきません。僕は友人に「これはアカンことやから、僕はやらん」と伝えて断りました。そしてこの件をきっかけに、その友人とは完全に縁を切りました。現在まで一切連絡は取っていません。

結果的に「買えなかった」のが正解だった

今振り返ると、あのとき買えなくて本当に良かったです。当時の僕は、不動産投資・ローン・利回り・空室リスク・修繕費・リセールといった知識が完全にゼロでした。

つまり、知識ゼロのまま数千万の借金を背負おうとしていたわけです。今考えると怖すぎます。

新築ワンルーム投資の怖いところ

不動産投資そのものが悪いわけじゃないです。成功している人も実際にいます。ただ、「営業電話や紹介で回ってくる新築ワンルーム投資」は、かなり注意が必要だと思っています。

なぜ一般人に売りに来るのか?

「本当に儲かる物件なら、自分たちで保有して家賃収入を得ればいい」はずです。それなのに、なぜわざわざ普通のサラリーマンに営業をかけるのか。それは、

  • 売却益を先に確定したい
  • 空室リスクをオーナー側へ移したい
  • 修繕や維持費リスクを負わせたい

という構造だからです。

新築は特に価格下落が大きい

さらに怖いのが「新築プレミアム」。新築マンションは購入直後から価値が下がりやすく、売却時に大損・ローン残債だけ残る・赤字でも手放せないというケースも珍しくありません。

つまり、空室リスク・修繕費・金利上昇・資産価値下落、これらを抱えながら長期間ローンを返済していくのが新築ワンルーム投資の実態です。最近になって、ようやくこのリスクが世間にも広まりつつあります。

借金が「防御」になった皮肉

皮肉なことに、当時の借金が”防御壁”になりました。もしローン審査に通る状態だったら、勢いで契約していた可能性もあります。そう考えると、本当に怖い話です。

「書類を偽装してでもローンを通そう」という考え方をする人たちとは、今後一切関わりたくないと思いました。

まとめ|「簡単に儲かる不動産投資」はまず疑った方がいい

飲食店で働いていた頃も、マンション投資の営業電話は頻繁にかかってきていました。そのたびに「興味ないです、すいませーん」で即切りしていました。

今回はお金を失ったわけではありません。でも、一人の友人を失いました。それ以上に、大きな借金を背負わずに済んだのは本当に幸運だったと思っています。

  • 不動産投資を勧められている
  • “手間なし不労所得”に惹かれている
  • 新築ワンルーム投資を検討している

という人がいたら、一度立ち止まって冷静に調べてみてください。最悪の場合、人生が詰みます。

ゆーへい
ゆーへい

あの時「借金があって審査通らない」と正直に言えていなかったら、どうなっていたか分かりません。知識ゼロで数千万の借金は本当に怖い。今はまずお金の勉強から、と思っています。

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