
エアコン我慢してるのに、電気代ぜんぜん下がらない…!
- エアコンの「我慢」で減らせる金額の目安
- 冷蔵庫の設定を見直すと年間いくら変わるか
- 夏に効く見直しの順番
- それでも下がらないときに疑うところ
8月は一年でいちばん電気代が高くなる月です。請求書を見て「来月は我慢しよう」とエアコンの設定温度を1℃上げる——僕も毎年これをやっていました。でも、翌月の請求もたいして変わらないんですよね。
その理由を調べていて、順番が逆だったことに気づきました。
結論:我慢するより、24時間動いている冷蔵庫を見直すほうが効く
結論から言うと、エアコンの我慢で減らせる金額は思っているより小さく、24時間止まらずに動き続けている冷蔵庫の設定を見直したほうが金額は大きくなります。
資源エネルギー庁の試算をもとに計算すると、冷蔵庫まわりの見直しを全部やった場合の節約額は年間で約5,180円。一方、冷房の設定温度を1℃上げて我慢した場合は年間約940円です。5倍以上の差があります。
エアコンの我慢で減らせるのは、年940円ほど
資源エネルギー庁の試算では、冷房の設定温度を27℃から1℃上げた場合の節約額は年間で約940円(2.2kWのエアコン・9時間/日の使用)。1日あたりにすると3円弱です。
3円のために暑い部屋で我慢する。しかもそれを毎日続ける。……続くわけがないんです。効果の小さいところを我慢で埋めようとするから、節約が苦しいだけで終わります。エアコン自体の電気代を下げたいなら、我慢ではなくサーキュレーターやフィルター掃除で効率を上げる方向のほうが現実的です。
暑さの我慢は節約になりません
近年の夏は室内でも熱中症になります。体調を崩して病院にかかれば、浮かせた数百円は一瞬で消えます。エアコンは我慢する対象ではなく、効率よく使う対象です。
冷蔵庫は「設定」を変えるだけで年5,180円

冷蔵庫がエアコンと決定的に違うのは、スイッチを切る日が一日もないことです。だから設定を一度直せば、その効果は何もしなくても一年中続きます。我慢がいらない節約です。
資源エネルギー庁が公開している冷蔵庫の省エネ効果は、次の5つです。
| 見直すこと | 条件 | 年間の節約額 |
|---|---|---|
| 設定温度を下げる | 「強」→「中」(周囲温度22℃) | 約1,910円 |
| 壁から離して置く | 上と両側が壁→片側だけ壁 | 約1,400円 |
| 詰め込みすぎない | 満杯→半分 | 約1,360円 |
| 無駄な開閉をしない | 開閉回数を半分に | 約320円 |
| 開けている時間を短く | 20秒→10秒 | 約190円 |
| 合計 | 約5,180円 | |
出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約(キッチン)」の省エネ効果をもとに作成(電気料金31円/kWh換算)。合計は5項目すべてを実施した場合の単純合計です。
まずやるべきは、効果の大きい上の3つだけ
表を見て分かるとおり、上の3つ(設定温度・設置場所・詰め込み)で約4,670円。ここだけで全体の9割を取れます。開閉回数や開けている時間を気にするのは、正直あとまわしでいいです。
しかも3つとも、一度やれば終わりです。設定パネルを「中」にする、冷蔵庫を壁から数センチ引き出す、詰め込んだ食材を整理する。全部合わせても30分かかりません。
僕の家も、買った時のまま「強」で何年も回していました。整理してみたら、いつ買ったか分からない調味料が奥から何本も出てきます。詰め込みの正体は、たいてい「捨てそびれた食材」です。
ただし、夏に「弱」まで下げるのはやめてください
節約額が大きいからといって設定を下げすぎると、食材のロス のほうが高くつきます。夏場は庫内の温度が上がりやすく、生肉や乳製品は傷むのが早いです。「強→中」までにとどめて、食材の様子を見ながら判断してください。
ちなみに、冷蔵庫が止まったときに食材が何時間もつのかは実際に冷蔵庫が壊れたときの記事にまとめています。夏場の目安を知っておくと、設定を下げる判断もしやすくなります。
意外な伏兵、トイレの温水洗浄便座
冷蔵庫と同じ「24時間つけっぱなし家電」がもう一つあります。温水洗浄便座です。使う時間は1日数分なのに、便座と洗浄水はずっと温め続けられています。
温水洗浄便座で減らせる金額(貯湯式・年間)
- 使わないときにフタを閉める——約1,080円。開けっぱなしだと便座の熱がそのまま逃げます
- 暖房便座の温度を一段階下げる(中→弱)——約820円。そもそも夏はオフで困りません
- 洗浄水の温度を一段階下げる(中→弱)——約430円
出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約(風呂・トイレ)」
夏の間だけ暖房便座をオフにする。これは我慢ですらありません。むしろ夏に温かい便座を求めている人のほうが少ないはずです。
それでも下がらないなら、原因は使い方ではなく「単価」
ここまでやっても請求額が下がらないことがあります。そのときは使用量ではなく、1kWhあたりの単価そのものが上がっている可能性が高いです。
2026年度は再エネ賦課金が1kWhあたり4.18円に引き上げられていて、これは電力会社を問わず全世帯が払う費用です。単価の値上がりは、どれだけ節電しても避けられません。詳しくは電気代が下がらない本当の原因をまとめた記事に書いています。
まとめ
- エアコンの設定温度1℃の我慢で減るのは年約940円。1日3円弱で、続かない割に効果が小さい
- 24時間動く冷蔵庫は、設定を直すだけで年約5,180円。しかも一度やれば効果が続く
- 効くのは「設定温度を強→中」「壁から離す」「詰め込まない」の3つで約4,670円。30分で終わる
- 夏は温水洗浄便座の暖房便座をオフにするだけで年約820円
- ここまでやって下がらないなら、原因は使い方ではなく単価

節約って、我慢の量じゃなくて「どこを触るか」で決まるんですよね。今年の夏は、暑い部屋で耐えるのはやめました!
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